お見送り

先日、娘と二人で自転車に乗り足立区の自宅からレインボーブリッジまで行って来ました。(二人とも趣味でスポーツ自転車に乗っています)

その途中、芝浦の竹芝桟橋に立ち寄り、小笠原海運が週に一回程度就航する父島行き「おがさわら丸」のお見送りをしました。(娘は初めて、私は二回目です)

私にとって竹芝桟橋での「おがさわら丸のお見送り」は、乗船した人たちが幸せそうに父島へと旅立つタイミングに合わせ、「いってらっしゃい!」「気を付けてねー」と見ず知らずの方へ精一杯声をかけて手を振るという全く個人的なイベントです。

 

何故こんなことをしているのかと言いますと、それは他人の楽しい船旅に、人知れず勝手に便乗して喜びを分かち合えるからです。

私はスキューバダイビングをしていたので若い頃に父島へ行ったことがあり、その時に父島でお見送りをしていただいた経験がとても感動的だったのです。

当時、父島から東京へ向かう際のお見送りではもの凄い数の紙テープの中、島の人たちやダイビングショップのスタッフさんたちが口々に「いってらっしゃーい!」と見送ってくれました。(父島では「バイバイ、さようなら」ではなく「いってらっしゃーい!」という言葉で見送られます。)

この体験が私の中に今でも色褪せることなく想い出として残っているので、全くの他人のお見送りでも嬉しくて楽しいのです。

実は今回気付いたことがあります。それはお見送りをする大勢のうちの半分くらいが我々と同じ「個人的なイベント」として参加していたということです(笑)

なぜそれが分かったかというと、「いってらっしゃいタオル(そう書いてあるタオル)」を持参して高々と掲げる人たち(おそらく何時もお見送りをしているから、そのタオルを持っていると考えられる)、お酒を持参してなぜか乾杯をしている人たち、見送り後に「また来週ね!」と言って散会するグループ、出航の準備をする小笠原海運の社員さんに対して「あっ、〇〇さんだ!〇〇さーん♡」と推し活対象の如く大声で叫ぶ40,50代のおねえ様たちを目の当たりにしたからです。

要するに彼らは船にも詳しく人にも優しい愛情型客船オタクなのです。

おがさわら丸が出航した後、娘と二人でとてもハッピーな気持ちになり、そのまま意気揚々とレインボーブリッジへ向かったのでした。

港での「お見送り」は、全くお金もかからずに、他人の幸せのお裾分けで自分もハッピーになれる本当に素晴らしいイベントだと改めて思いました。今回、同じような「仲間」がいることも分かり更に嬉しくなりましたので、次回は「いってらっしゃいタオル」を持参して参加します!

【おがさわら丸に手を振る「同士」の画像】